へら浮き作り






浮きの素材として萱を使用しています。

一般的に萱浮って表示されていますが実際は萱ではありません、モロコシ、ほうき草、ガマの穂などを利用しています。

モロコシ~自分の住んでいる田舎では 野菜畑の回りに畑を保護するために植えてあります釣り仲間の農家の方にお願いして手に入れています

ほうき草~座敷ほうきに使われて、 ほうき草と言われています近年は電気掃除機などの普及でほうきの需要すくなく 栽培している農家さんは非常に少なく、なかなか手に入らないです。

(モロコシ)                                    (ほうき草)


ガマの穂 池や沼地が近くにあり利根川も近くにありますので時期には採取可能です。
浮きの素材として
クジャクの羽や バルサ材、八方スチロール等あります
萱は浮力も得られ浮きの素材として抜群の素材と思われます
クジャクの羽浮きは高級素材として有名ですが最近は一般的に良い羽は手に入りません
細い貧弱なものばかりで浮きの素材としてチョット不満です。      (ガマの穂)                   (採取したモロコシの穂から節まで)


採取した素材のうち使用出来る素材は一割程度です、真円に近くて真っすぐの素材を選びます 多少楕円な物は何種類かの丸い穴を開けた治具で その中に差し込み丸く修正して使用します。 多少楕円箇所が圧縮されますので、浮力は失われると思われます
次に足の部分はカーボンロット0.8m~1.2mを使い分けています浅い棚用には竹ひごを使用します。

 カーボンソリットやグラスフアイバーソリットなどは模型屋さんで購入、釣り具屋さんより安く手に入ります




浮き作りに必要な道具類と 作業工程

壊れたミシンのモータを改良してトップの色塗りをしたり、カーボン、ソリットのテーパー加工に使用しています。 このままではモータの回転が速いので秋月電機の電流制御スイッチキット(トライアック)を取り寄せ 組み立て取り付けました。
 


この秋月電気ののトライアックを取り付けた事により モータ回転数を制御出来るようになりトップの色塗り作業が正確に出来るようになりました




好みの長さにボデーをカット後
ボデーの先端部と下部に 8分割に正確にマーキングします。 この工程は大事な工程です

カッターナイフで垂直に 十の字に切れ目を入れます


カッターナイフで斜めにマーキングに向かって少しずつカットしていきます。  削り過ぎないように注意しながら


ある程度カッターナイフで削り 400番のペーパーヤスリで仕上げていきます。
ペーパーヤスリの角は丸くカットしておく
 

カット終了後 輪ゴムでカット部分に巻き付けて形を整えます、以前は太めの糸で形を整えていましたが ボデーに糸の痕が付いたり、カーブ箇所で滑ってしまい難しい事がありました 輪ゴムにしてから作業が簡単に行える様になりました 輪ゴムの幅は6mmが使い易いです。ちなみに100均で購入しましたが、ホームセンターの方が安かったです ((´∀`))ケラケラ
 
ボデーの形が整いましたら、足の部分のカーボンソリット、トップの差し込みソリットの取り付け ソリットの接着部分は 1.0cm~1.5cm 先端に向かって細く削ります、長さによって調整します、少しでも浮きの重量を少なくするためです  接着材は木工用ボンドを使用しています、アロンアルフアなどの速乾性では修正する前に固まってしまいます。


ボデー表面を1000番程度の ペーパヤスリにて整えて 塗装工程になります  

塗装工程

塗装には エアーブラシ ダブルアクション 0.2mm 0.3mm のハンドピースを 使い分けています。刷毛塗と違い グラデーション塗など出来ます 塗装回数は 下塗り、化粧塗、化粧止め、仕上げ塗を行っています。
       
塗料は模型専門塗料クレオス、ホビーを使用しています。 下塗りと仕上げは透明クリアー エンジンウレタン塗料 2液性








グラデーション塗には

ダブルアクション 0.2mmハンドピースを使っています 細吹きで空気圧も低めで 圧力を下げて吹きます
塗料の希釈倍率は 1:2 吹付ずらい時はさらに希釈倍率を上げ 1:2.5の割合で吹いています
吹付塗装の専門的な知識も無いまま 試行錯誤しながらの 作業でマダマダ勉強中です。

仕上げ塗装には0.3mmのハンドピースを使っています
塗料はエンジンウレタン2液 基本剤1 硬化剤0.5 薄め液2 の割合で希釈しています 
一般的には0.5mmで一気に吹き付けるのが良いらしいですが 自分の持っているポンプは ネットオクションで安く手に入れたもので 高圧力は出ません、0.3ミリが限界です。

そんな弱い環境ですが何とか、見られる物が作れるようになってきました。


メタリック塗装に挑戦~ 意外といいかも!!~


キャンデー塗装やラップ塗装もやってみました、そこそこ綺麗に仕上がったのですが、塗料が厚くなり 浮きとしてマイナス面もあるかと思います、大きい浮きなら問題ないのかなぁ~?   

最近では 釣り仲間に作って下さいと依頼も来ていますけど 全て無報酬で さし上げています。 中々皆さんのご要望に応えられないのが、現状です。
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